昨年の東日本大震災は、東北三県をはじめ広範囲に大変な被害をもたらし、なかでも太平洋沿岸地帯の漁業は大きな打撃を受けました。震災後一年を迎え、本展では被災地から届いた「大漁旗」を復興のシンボルとし、更なる支援活動を呼びかけたいと思います。

大漁旗は漁師さんにとって、大漁と海上安全を祈る大切な「お守り」であると同時に、危険な大海原に漕ぎだす海の男達を勇気づける「応援旗」でもあります。その為に、大漁旗は明るく力強くデザインされ、人々に元気を与えてきました。

本会場では、全壁面に大漁旗を飾り付け、昔日の港の賑わいを再現します。そこには全国から集まった様々な大漁旗も加わります。大漁旗から放たれるパワーによって全国の方々へエールを送るとともに、今も続く現地の苦悩を少しでも共有できたらと思います。

多くの人々の力で修復された「蘇った大漁旗」


inserted by FC2 system